ジェイン・エアとホームレスさん

先ほどあった出来事を正直にここに書いておこうと思います…


私は学校近くの、カフェのような広いラウンジで、ひとつ前の記事を書いているところでした。


すると、見知らぬ女性が背後から話しかけてきました。


「私にバナナブレッドを買ってください。私はホームレス。お腹が空いていてとても寒い。」



とここで少し話が変わりますが、

私は「ジェイン・エア」という小説を読んでいます。

ここまでの、古典の長編小説(1847年初版発行) を手にとったのは初めてなのですが、

もうなんと言い表そう、言葉ってここまで人間の心にダイレクトに衝撃を与えられるものなのだ…と、自分の語彙力の乏しさにも驚くと同時に感じています。

その紙の本からひしひしと伝わるジェインの強さには私のハートに訴えかけるものがあるのです。


そして今読んでいるのは、

ジェインが結婚できない事実を突き付けられ、絶望と飢えの中一人で歩き出すシーン。




とにかく、そんな私に、この話しかけてきた女性に向かってどうやってNOと言えただろう!



私は一瞬の迷いもなくお財布を取り出し、バナナブレッドを買ってあげました。




お腹が空いていて、寒い、か。


どうしてそんな貧しい思いをする人がいなくてはいけないのだろう

ああ、あの時のジェイン!私もその時そばにいたら、バナナブレッドを渡せたのに!

・・・ジェイン、どうか頑張って。物語はあと四分の一で完結するから!





なんて、その女性が去って行った後も一人で考えている知世なのでした。




終わり。また次のブログで!

皆さん、美味しいものを食べて、分け合って、暖かくして、素敵な一日を!


Tomoyo / 知世





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